言わずと知れた営業規則の本。旅客営業規則はＪＲ本州３社の公式サイトから閲覧可能ですが、旅客営業取扱基準規程を手許に置いておくためにも、このスレの指定教科書ともいえるこの本は必携です。規則と関連する基準規程の条文を見開きで見ることが可能で便利。以前は駅で規則の閲覧を求めると、この本が出てきましたが、最近は旅客閲覧用に旅客営業規則だけを本にした物が備え付けられています。基本的にどの会社のものでも内容は同じですが、部数が多いＪＲ東日本版が一番安いため、多少内容は古くなりますがお勧めです。各種通販サイトや、東京神保町の書泉グランデ、東京秋葉原の書泉ブックタワー、大阪梅田の旭屋書店などの書店で購入可能。

（注：冊子体の最新版は、JR北海道のものが中央書院から発売になりました →リンク。9,870円と大変高価なため、私は購入を見合わせています。）

営業規則の本と一緒に手許に置いておきたい、単行規程集です。旅客営業規則以外の約款、各種の部内規程などを収録した本で、スレ的には、旅客連絡運輸規則、旅客連絡運輸取扱基準規程などが話題にあがりやすい。端末の運用に関する規定が殆どですが、指定券等自動発売装置取扱基準規程、印刷発行機取扱基準規程など、マルスネタ的にも興味深い規程を収録。また、ＩＣカードに関する規程なども収録されています。通販サイトでは取扱っていない模様で、東京神保町の書泉グランデ、東京秋葉原の書泉ブックタワー、大阪梅田の旭屋書店などの書店で購入可能。また、東京都品川区にある同社に問い合わせても直接販売してもらえると思います。一般書店での取り寄せが可能かは不明です。筆者は単行規程集だけ大学生協で取り寄せ不可だったことがあります。

JR東日本の営業部で、運賃・制度グループリーダーを務めた中の人が執筆監修した、旅客営業制度Q&A本です。もともとは、昭和59年5月に発行された「国鉄旅客制度のQ&A309」という本が始まりで、分割民営化も何回か焼き直しが行われて現在に至ります。事実上初版の著者である、国鉄旅客局総務課旅客制度担当補佐を務めた、佐々木健氏の著作と言えましょう。貴重なQ&A本なのですが、内容に疑義がある箇所が長年にわたって放置されていたり、この最新版では、著者？が加筆した部分にQ&Aの質問の異図をまったく理解していないと思われる箇所があります。以前の本では、正しい回答が書かれていただけに、余計な水増しで回答が台無しとなり、発刊直後に楽しみにして購入しましたが、かなり失望しました。健康増進法に関連した項目などが、新出と思われます。制度を勉強する初心者が内容を100%信じて理解する本ではなく、中級者以上が自分の知識を深めたり、この本の誤った記述に関してあら探しをすることで、ステップアップをはかる本と言えるでしょう。